改めて似顔絵を見た

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 言葉を思い出して改めて似顔絵を見たが、確かにどこにでもいる普通の若者に見える。「洋介、犯人の顔を覚えたか。一度では覚えきれないだろうから、似顔絵は自分のポケットに入れて持っておけ。今晩、警察は一斉捜査をするらしい。その時お前も近くで犯人がいないか探してみろ。場所は中心部にあるコンビニだ。何軒かあるがそれら全てだ」

「コンビニ? どうしてコンビニで犯人を捜すんだ。それに捜査する場所をコンビニと決めたからにはそれなりの理由があるんだろ、それを先に言わないと分からないよ」

「理由は簡単だ。県警が母親や関係者から事情を聞いた内容によれば、少し前の話だが千秋さんは大学から帰る道を変えたそうだ。理由は男だ、昨年の秋に彼氏が出来たらしい。彼氏は社会人で職業はトラックの運転手、毎日運ぶ先が特定されていなかった。ふたりはメールで連絡しあって、都合が合えば道端で逢っていたらしい。今風のデートの仕方だ」

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「それだけでは状況が分からない。それにどこがコンビニとつながる」「焦るなよ洋介、俺の話はまだ終わっていない。いいか、千秋さんは彼氏とつかの間のデートを楽しむ前後、必ずコンビニに寄っていたそうだ。そして千秋さんが最初にストーカーにつけまわされている事に気付いたのは、コンビニで買い物をして帰る途中だった。それ以来ストーカーは、千秋さんをコンビニで見かける度に家まで追って来ていた」

「古谷。いくら若い女性とはいえ、毎日コンビニに足を運ぶものだろうか」……続きは→コンビニに足を運ぶとき

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